特集:
2008/05/19 日記<リース>
リース
リース(英語 lease,leasing)は、機械などの物品を利用者に代わる別の企業が購入して、利用者に一定期間の契約で有料で貸し出すビジネスをいう。物品の所有権はリース会社にあり、契約期間は減価償却期間より短い設定が可能で、貸し出し料金(リース料)は経費扱いになることから、主に高額な機械(産業機械、工作機械、航空機、船舶など)やパーソナルコンピュータ|パソコンなど情報通信機器といった、技術進歩の速い機械の導入に利用されている。リース取引の内容は、企業会計基準委員会による「リース取引に係る会計基準」および同注解、同意見書によって定義されている。
概要
リースは主にファイナンス・リース契約とオペレーティング・リース契約に大別される。ファイナンス・リースは文字通り設備機器導入の資金調達のひとつとして金融色が強い契約である。一方、オペレーティング・リースはリース期間終了後の残存価格を設定したり、消耗品の提供や保守契約を付属させるなど賃貸借色が強い契約である。税制や会計基準から、日本ではリースというと主にファイナンス・リースを指すが、中古品市場が発達している自動車や航空機など、リース対象物によっては、リース料を抑えられるオペレーティング・リースも増加している。
日本でよく見られる形態のリース取引は、リース会社がある企業の為に、新品を購入して賃貸する取引形態のものである。このような契約形態においては、物品を借りている企業が期限前に解約すると、その場合にはリース会社に違約金(残リース期間×リース料金+多少の違約金)を支払う契約になっていることが普通である。このように、違約金の規定によって、たとえ契約を途中で解約したとしても残額をリース会社に支払わなければならないような取引は、事実上途中解約が不可能であると見なされ、上記で言うところのファイナンス・リースに分類される。また、リースの期限が切れた場合には、元のリース価格よりも遥かに廉価(一般に、1回分のリース料で1年間利用できるものが多い)で再リースを受けることや、またリース会社から物品を借りている会社がその商品を廉価で買い取ることができるようになっている契約になっていることも多い。よくインターネットオークションや中古OA機器販売店などで、一昔前の性能を持つ同一機種の中古パソコンが同一人物により大量に放出されているのは、企業に大量に導入されたパソコンがリース期間満了によって返却されたものの、他へのリースが出来なくなった物を出している為。また、リース会社自身も、自社ウェブページでリース期間が満了した中古パソコンなどの販売を行っている場合が多い。このため、一部のリース会社は古物商の許可も得ている。
会計基準におけるリース
リース取引に係る会計基準において、リース取引とは「特定の物件の所有者たる貸手(レッサー)が、当該物件の借手(レッシー)に対し、合意された期間にわたりこれを使用収益する権利を与え、借手は合意された使用料を貸手に支払う取引をいうリース取引に係る会計基準一」とされている。つまり、基準は、経済的実態がリース取引であるかどうかのみを問題にしており、取引の名称がリースというかどうかは関係ない。貸手があり、借手がおり、特定の物件についての合意された契約があるということが会計基準の示すリースの本質であるから、身近な例で言えば、事務所の賃貸、社用車のごく短期間のレンタルなども、上の定義を満たしているため、リース取引に含まれることになる。
会計上のファイナンス・リース
会計上のファイナンス・リースは、ノン・キャンセラブル(解約不能)とフル・ペイアウト(物件から得られるすべての利益を得ると共に、物件に係るコストをすべて支払う)という2つの条件が同居する契約であるとされているリース取引に係る会計基準二、同注解1、同注解2。具体的には、以下の5つの条件のうちいずれかを満たす契約条件のリース取引がファイナンス・リースであると見なされる。
この中でも、特に1.2.3.のいずれかを満たすものは所有権移転ファイナンス・リースと呼ばれ、4.5.のいずれかまたは両方だけを満たすものは所有権移転外ファイナンス・リースと呼ばれる。割安購入選択権とは、リース期間の終了後に、割安な価格でリース物件を購入する権利のことである。
会計上のオペレーティング・リース
会計上のオペレーティング・リースとは、ファイナンス・リース以外のリース取引のことを言うリース取引に係る会計基準二、同注解1、同注解2。
具体的なリースの仕方
具体的なリースの仕方としては、次のようになる。; 前提条件
また、納品から検収までであるが、パソコンなどは納品と検収が同時であることが多いが、生産機械などは立ち上がった日を検収日とする場合が多いため、納品から検収までに半年から一年程度の期間をおくものもある。
このような点から、費用の支払いを先延ばしにすることができるため、資金繰りの面から利点が発生することもある。
レンタルとの違い
類似する言葉に「レンタル」というものがあるが、こちらは全く異なる賃貸システムである。以下に違いの例を挙げる。
主なリース対象物
リース料の設定概要
リース料は下記のように設定される。* ファイナンスリース月額リース料金 = (物件価格 + 期間固定資産税 + 金利 + 動産総合保険保険料 + 利益 + 対象企業によるリスク利率 ) / リース期間(月数)* オペレーティングリース月額リース料金 = (物件価格-残価 + 期間固定資産税 + 金利 + 動産総合保険保険料 + 利益 + 対象企業によるリスク利率 ) / リース期間(月数)ファイナンスリースとオペレーティングリースの違いは、残価設定をされているかどうかである。残価にてリース先企業や中古市場に売却できる分オペレーティングリースのリース料が安いということが理解できる。
よって、高額な残価設定ができる機器をオペレーティングリースを利用してリース導入すると、場合によっては物件価格よりも安い価格(リース料×リース期間が物件価格以下)でリースできることがある。
主なリース会社
: マツダオートリース、福銀リース
: MMCダイヤモンドファイナンス、三菱オートリース、三菱電機クレジット、神鋼リース、積水リース
: 西日本総合リース、近畿総合リース、みちのくリース、三井CMリース
: スミセイリース
関連項目
外部リンク
参考文献
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